<ダイハツ・ヨネックス・ジャパンオープン2018観戦記その2>

桃田選手のウィニングランの後、先輩のところに行こうと試みたが、すぐに女子ダブルスの試合が始まったため、席に戻らなくてはならなかった。福島広田ペアの試合もまた、ランキング一位を証明するかのような圧巻の試合運びだった。世界選手権は後輩が決勝戦の相手で受け身に回ってしまったためにタイトルを逃したのが気の毒ではあったが、この大会ではその実力を十分に発揮する形となった。それにしても、こんなに日本バドミントンが強くなろうとは、我々の世代にとっては夢のような出来事としか言いようがない。かつて、日本女子バドミントンが隆盛を極めた時代があったとはいえ、それはまだ中国が参戦していなかった頃の話だ。甲乙をつけるのが無粋であることは承知の上だが、現在の日本女子チームこそ、史上最強といえるのではないだろうか。

女子ダブルスのウィニングランの後、先輩と待ち合わせをし、ミックスダブルスの試合時間をつぶして会場を見て回ることにした。限定商品を買うために行列に並び、商品注文ではヨネックスの保原選手のお世話になった。その後スマッシュ五回を打って景品を獲得するコーナーにチャレンジした。より鋭角的なスマッシュに高得点が与えられる仕組みで、先輩の先に小生がトライするも、思ったような角度がつかず景品を逃してしまった。しかし、これを観て学習した先輩が連続ジャンピングスマッシュで見事景品を獲得。流石としか言いようがなかった。先輩は学生時代、医学部とはいえ西日本で全三種目制覇の偉業を成し遂げた猛者で、結果の違いには納得せざるを得なかった。トスをあげてくれた女性は見覚えのあるかつてのバドミントン選手だった。まるで中学生のように会場を満喫した中年オジサン二人は、チャレンジを終えると慌てて観覧席へと向かったが、既にお目当ての奥原選手の試合が始まっていたのだった。

着席すると試合はまだ第一ゲームの序盤で点数は拮抗していた。奥原選手は気合も十分、強敵マリン選手を相手によく頑張っていた。これまでの対戦では、マリン選手が幾分奥原選手を苦手としていた感があったが、復調したマリン選手を、奥原選手がどう攻略するのかが見物であった。試合は要所で自滅したマリン選手の失点により、奥原選手が先に19点をせしめたが、最後の競り合いでマリン選手に逆転を許してしまった。会場を重苦しい空気が満たしたが、それを吹き飛ばすかのように地鳴りのような応援が奥原選手に注がれることとなった。この声援の大きさは決してテレビでは伝わらない、ライブ観戦ならではの醍醐味だ。そして第二ゲーム、今度は接戦を奥原選手がものにした。本来ならスタミナに自信のある奥原選手がファイナルを制するはずである。しかしファイナルゲームは序盤でいきなりマリン選手が大量リードを広げてしまう。奥原選手の決め球であるクロスカットにマリン選手がクロスヘアピンで対抗し、ヘアピン勝負でもネットインにネットインで返す究極の攻防をマリン選手が制した結果だった。紙一重の差が重なったに過ぎないが、これが現在の実力差なのかもしれない。終盤は互角となったが、結局、序盤の大量リードに守られたマリン選手が勝利することとなった。

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