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zoom RSS <一国独立を妨げるもの>

<<   作成日時 : 2015/08/22 08:39   >>

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安保法案が是か非かというのは、結局のところ、できるだけ戦争をしないためには、アメリカのする戦争に加担する恐れのある約束をしなければならないという矛盾を受け容れられるかどうかという問題ではないだろうか。

戦後70年、我が国は米国に対して半ば自発的に隷属することで身の安全を保障してきた。おそらく、与党の強気な姿勢からして、今回の法案もまた、これまで同様、米国が日本の安全保障を担う条件として提示してきたものであるに違いない。よって、この法案は既定路線なのであり、従来の隷属関係の強化であるという認識を持つことなく、また、そこに何の虚無感や罪悪感を抱くこともなく、能天気にこれに賛成するというのであれば、それはそれで退廃の極みだと思わずにはいられない。

一方、現状で安保法制を否定するということは、米国側の意向に背くということだろう。それは米国による軍事的な庇護(もともと、そのようなものは存在しないのであるが)に対する拒絶を意味することになる。しかしながら、これまで米軍に頼っていた戦争を回避するための軍事的な抑止力を我が国独自で維持するためには、相応の負担が発生するのを避けられない。つまり、安保法制反対を叫ぶなら、他国による侵略とそれに抗うための戦争を容認するか、もしくは憲法九条第二項を改正した上で抑止力となるレベルの軍備を拡充し、過度の経済的、人的負担を国民が広く受け容れなければならないということだ。だが、果たしてそのような覚悟がどれだけ我々にあるのだろうか。憲法九条を死守すれば他国からの侵略を回避できるなどというのは夢物語でしかない。

結局、安保法制は、当面、平和を維持するために国民負担の最も少ない選択ではあるに違いない。ただし、それは自分たちの目先の生活を守るために弱い立場の誰かを犠牲にするという、人の道に反する選択である上、我が国の真の独立をよりいっそう遠ざける愚かな選択といえるのではないだろうか。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
安保法案と自主独立の問題は矛盾を含んでおり、解決は非常に難しいですね。特に米国との条約や仮想敵国との兵力のバランスを考慮する必要あると考えられます。

日本は歴史的に植民地支配を受けた事がないのは、鎌倉時代以降から武家社会で強大な軍事力を持った中央集権国家だったと思います。

文明や科学技術が発達しても、人間の精神的な発達は遅れており、21世紀になった現代でも世界各地で戦争やテロが頻発していますね。

真の独立国家に成るには、安保法案や条約を破棄して経済規模に応じた軍事力を保持するしか方法が無いでしょうね。過去の世界史を振り返ると軍事力の無い国は滅ぼされます。

人間の心の中に『 理性と悪魔 』が同居しています。各国が経済的な繋がりを強めて国境の敷居を低くして、友好関係を深めて仲良く付き合っていく時代が到来する事を祈ります。国別の経済格差や個人の所得格差、政治体制や思想の多様性を考慮して、世界が一つに成る事は可能だと思います。

遠い未来に精神性が高度に進化した『 新人類の出現 』が有ると思います。ホモサピエンスの次の世代で科学技術も高度に発達して、この地球を離れ他の惑星に移住して行くかも知れません。
華の熟年
2015/08/28 16:42
コメントありがとうございます。最後の段落のコメント、小生もそんな風に期待しています。きっと素晴らしい時代が到来する。でも、そのステージに駆け上がるためには、原子力と決別する必要があると確信しています。
SHO
2015/08/28 23:50

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