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<冷蔵庫>
昨日、拙宅に新しい冷蔵庫が搬入された。既にあった冷蔵庫が変調を来たし始めてしばらくが過ぎ、気候が暖かくなったころに突然故障する事態を避けるための処置だった。
家裏の軒下には、それよりもさらに古い冷蔵庫が未だ機能しているので、それを捨て、この故障の恐れのある冷蔵庫をそこに置くべきだと小生は主張したが、その提案が山の神に受け入れられることはなかった。
一台捨てるという提案が却下された以上、当然ながら、この冷蔵庫にも置き場を用意しなければならない。
だが、台所には、もはやそのスペースはない。結果...
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2012/03/22 11:10 |
<エビデンスのない話(11) おまけ>
時々、患者から関節を動かす際に生じる音の原因を尋ねられることがある。これも、キー・マッスルの弛緩不全という概念がありさえすれば、それに答えるのは容易である。
弛緩不全に陥った筋肉の起始、停止間に横たわる関節では、その内圧が上昇するために、関節軟骨同士が押し付けあって、ある種の結合を生じていると考えられる。そして、その結合が解かれる際に音を生じているだけの話なのだ。
たとえるなら、吸盤をはがす際に生じる音がそれだいえる。裏をかえせば、音の訴えがある関節をまたぐ筋肉には、弛緩不全が存在すると推定...
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2012/02/28 14:42 |
<エビデンスのない話(10) 終わりに>
既知の見解もいくらか含まれてはいるが、本稿は、概ね町医者の診療経験と、素朴な実感のみに基づいた論考である。その内容は既に専門化された複数の領域にまたがる提言であるため、本稿の全体像を一度に公の舞台で報告する機会はないかも知れない。しかしながら、そこに一抹の理が宿るなら、将来、これまでの整形外科の保存療法のいくつかは、変更を余儀なくされることだろう。
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2012/02/26 20:00 |
<エビデンスのない話(9) 下肢の疾患>
股関節に軸圧を加えるキー・マッスルは、腸腰筋以外にも大中小の臀筋や、梨状筋、大腿直筋などがある。それらの弛緩不全が幼少期の骨格に作用することで生じる疾患としては、ペルテス病を挙げることができるかもしれない。ペルテス病は比較的活発な男児に多いことが知られているが、それが示唆する通り、股関節周囲筋が、疲労からくる過緊張性の弛緩不全を呈していると考えられる。ゆえに、それは関節にかかる軸圧が高じて大腿骨頭に阻血性壊死を生ぜしめたことを原因とする疾患ではないだろうか。無論、その弛緩不全は、動作時の負荷をも...
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2012/02/26 17:05 |
<エビデンスのない話(8) 上肢の疾患>
これまでの理屈から、上腕骨外側上顆炎、あるいは内側上顆炎は、その名から明らかなように、上腕骨外側上顆、内側上顆を各々起始部とする筋肉群の弛緩不全が原因の疾患であるといえるだろう。それらの慢性的な弛緩不全に伴う持続的な筋収縮が牽引負荷となって、同部に炎症を生ぜしめているだけの話だ。
病初期では、せいぜい筋腱付着部周囲に動作時の痛みを感じる程度だが、病態が進むにつれ、当該筋肉のまたぐ関節にかかる軸圧の高値持続が、関節それ自体の炎症や変形を招来する。その負荷が成長軟骨に加われば、上腕骨小頭に離断性骨...
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2012/02/25 14:36 |
<エビデンスのない話(7) 五十肩の原因>
もともと、五十肩というのは慣用名であり、病態生理を反映した病名ではない。多くは、加齢以外に特別な原因を認めることのできない外傷なき肩痛を指してこう呼ばれ、実際は肩関節周囲炎であるとか、腱板炎などと診断される。鑑別疾患としては結晶誘発性の炎症や、頚椎症性神経根症などが挙げられるが、ここでは肩原発の慢性疾患について、その原因を考察してみる。
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2012/02/22 19:19 |
<エビデンスのない話(6) 肩こりの原因>
これまでの理屈は、人体の他の部分であっても応用が効く。例えば、腰痛のキー・マッスルは腸腰筋であったが、同じ脊椎である以上、頚椎にも同様なキー・マッスルがあると考えられる。それは斜角筋だ。
斜角筋には、前、中、後の三つがあり、各々第三頚椎から第六頚椎、第三頚椎から第七頚椎、第五頚椎から第七頚椎の横突起を起始部として、前二者は第一肋骨に、あとは第二肋骨に停止する。その作用は吸気時の肋骨挙上であると同時に頚椎の前傾前彎に関わり、片側のみの収縮で同側に頚椎を側屈させる。
基本的に脊柱は頚椎、腰椎を問...
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2012/02/20 19:14 |
<エビデンスのない話(5) 解決法>
腸腰筋の弛緩不全が引き起こす疾患には、変形性股関節症も挙げられる。力学的に考えれば、同筋の弛緩不全は股関節に対しても軸圧として作用するので、これは当然の帰結である。その前病変となり得る臼蓋形成不全症では、形態的には長期間同じ状態が続いているにもかかわらず、実際に股関節痛を発症するのは30〜40代からで、発症後は将来の股関節変形を見越して骨盤回転骨切り術の対象となる場合が多い。つまり、加齢に伴う股関節周囲筋の筋力低下が原因で痛みを発症し、病状が進行すると、一般的に考えられているわけだ。だから、同症...
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2012/02/17 14:18 |
<エビデンスのない話(4) 弛緩不全の種類>
筋肉の機能不全をもたらす原因は、大別して筋原性と神経原性に分けることができるだろう。そこで、整形外科領域で扱う疾患のうち、特殊な遺伝性疾患を除くと、筋原性の機能不全の原因の一つとしては、微細な筋繊維の損傷が蓄積して起こる疲労性の弛緩不全を挙げることができるかも知れない。
例えば、サッカー少年には分離症が多いといわれるが、この競技においては大腿の挙上を頻繁に繰り返すので、疲労性の弛緩不全が腸腰筋に生じ易いと考えられる。さらに、旺盛な回復力によって腸腰筋筋力それ自体が強化された結果、その弛緩不全が...
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2012/02/17 14:17 |
<エビデンスのない話(3) 腰痛の原因>
腰痛の原因としてもっとも多いのは、筋筋膜性腰痛症である。そして、それを漠然と腰部固有背筋由来の症状だと考えている整形外科医は少なくない。だが、町医者の素朴な実感から言えば、腰痛の原因となっているのは腸腰筋の弛緩不全である。確かに、圧迫骨折などの外傷や、重量物の保持を契機とする腰痛であれば固有背筋由来の症状を考えてもよいだろう。しかし、そのような場合を除くと、たとえ固有背筋に痛みを伴っていたとしても、それは腸腰筋が弛緩不全を呈した結果、二次的に症状を患ったものである場合が多いといえる。
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2012/02/17 14:16 |
<エビデンスのない話(2) 膝痛の原因>
変形性関節症や腰椎椎間板ヘルニアは慢性疾患の形態をとる。このため、人工関節やヘルニア摘出術といった外科的治療は、主に病期の後半、そのエンド・ステージで行われることになるが、それらには、必ずそこにいたるプロセスが存在する。この過程の中にこそ、原因が潜んでいるのだが、多くは、加齢現象や力学的な反復性の負荷が原因として片付けられてしまっている。
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2012/02/17 14:15 |
<エビデンスのない話(1) 医者の喜び>
医者の喜びとは患者が治ることである。即ち目の前の患者が笑顔で医者のもとを去っていくことだ。これは専門科を問わず、あるいは勤務医、開業医の別なく、何ら変わることがない。その喜びを得るため、これまで整形外科領域においても数多くの目覚しい業績があげられてきた。学術集会では幾多の有益な報告が行われてきたし、今後もそうであるだろう。それらの蓄積が整形外科の発展を通じて大勢の患者の健康に寄与することは、全く疑いのないことだ。しかしながら、その集会は、あくまでメスを握る外科医の集いであり、そこで行われる報告も...
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2012/02/17 14:14 |
<賢者の選択>
多数で議論するのは正しいことだ。しかし、多数決でものごとを決めるのは、必ずしも正しいことではない。通常、最高責任者と呼ばれる者が最終決断を下すなら、多数決は必ずしも必要ないのだが、民主主義においては、その性格上、どうしても多数決を採用せざるを得ない場合がある。その場合、多数決でも比較的正しい判断が下せるような工夫が必要となるだろう。となれば、討議はより開かれた多人数で行い、決定は選ばれし少数の賢者が多数決で行うというのが民主主義の理想ということになるが、もし、それがうまく機能していないとすれば、...
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2012/02/02 09:00 |
<幸福になるための技術>
先日、NHKで幸せになるための方法を扱う番組があった。コロンビア白熱教室第五回、「幸福になるための技術」である。その中で面白い統計の話が紹介されていた。
就職活動に際して、就職先のメリット・デメリットを書き出し、それぞれのポイントの重要性を勘案した上で最終的に就職を決めた理性派グループと、片やそうした面倒な手続きを経ることなく直感に従って就職を決めたグループとの比較検討の結果、社会人になってからは、明らかに前者の方が社会的地位も所得も後者を上回ったという。
しかし、その一方、仕事に対する満足...
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2012/01/09 09:23 |
<宇宙と生命の進化>
いわゆるダーウィンの進化論は、進化のきっかけとして自然淘汰と突然変異でもって説明が試みられているが、ほんの少し考えてみるだけで、その論理の欠陥を指摘することができる。
例えば、突然変異という現象は偶発的に遺伝的な変異が生じることを指すが、そうした変異が個体生存に有利はたらくとは限らないし、第一、交配が進めばその遺伝形質は希薄になってしまうので、劣性となるのが当たり前。そうなると突然変異は種の進化にまで結びつくことはあり得ないといえるだろう。
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2012/01/09 08:59 |
<日本が日本であるということ>
実は、国体も万世一系も、大方の一般庶民にとってはどうでも良いことだ。ミカドも将軍様もただの偉い人。しかし、王朝が交代する他国と異なり、万世一系を守り続けたところに日本の文化的特質があるのは間違いない。ゆえに、国体=天皇とする勘違いも生まれてくるのだろう。無論、ここでいう国体とは、国民体育大会のことではあり得ない。
天皇が神的君主であり、権威の象徴であるならば、将軍は政治的君主であり、権力の象徴である。権威と権力が分離して国が平和であったことが万世一系を実現させたともいえるし、万世一系が続いたか...
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2011/12/18 09:58 |
<日本の存在意義>
意識の進化とは、経験を深めた存在の本質が、その意識を神の領域に向かって高めていくことを指す。そのように人間精神の在り方をみるとき、共同体を構成する個々の意識のレベルに応じて文化のレベルがあり、且つ又その文化のレベルに応じて、個々の意識の進化があるといえるだろう。
縄文時代には、争いや略奪の痕跡がなかったという説を耳にすることがあるが、その時代の人々は、穢れを知らぬエデンの住人であったか、あるいは現代の我々をはるかに凌ぐ進化した意識の持ち主であったのかも知れない。
「日本人はなぜ世界から尊敬さ...
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2011/12/18 09:58 |
<諦観>
核を持ちたい馬鹿には持たせておけばそれで良い。この台詞には“あるがまま”の思想が隠されている。あるがままの思想とは、自らの外側にあるものに対して、己の正義を振りかざすことをしない、即ち“裁かない”というスタンスのことだ。持ちたい馬鹿者は、その愚かさによっていずれ自ら滅ぶ。それは、輪廻転生と因果応報の法則によって、我々の下した選択はその全てが、時をまたいで正確に我々自身の運命を決定付けるという意味である。
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2011/12/18 09:56 |
<大切なもの>
先日、ブータン王国国王ご夫妻が訪日されていたが、あれほど小さな国の在り様、その文化に、GDPの増大ばかりを追い続けてきた世界の先進国が学ぼうとしているのは、やはり、何が本当に大切で価値があるのか、国籍、文化、宗教を問わず、人類には共通認識があるからではないだろうか。優れた想いを育む者には、何が本当に優れているかが明らかなのだ。
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2011/12/14 13:59 |
<ブータン王国>
ブータン王国は、GNPならぬGNH(国民総幸福量)の増大を国家目標に掲げ、国民が幸福感を得られているかどうかを、いくつかのアンケートでもって定期的に調査しており、90パーセント以上の国民が幸福であると答えた実績を有している。国民が幸福であるためには皆が健康でなければならないという理念のもと、人間の病は自然環境を害することによって生じるとの認識から、この国では、そのために様々な規則でもって自然保護に努めているという。そしてその結果、事実、国民には病気が少ないのだそうだ。
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2011/12/14 13:57 |