眠れぬ夜に思うこと(人と命の根源をたずねて)

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zoom RSS <原発と利己的性質>

<<   作成日時 : 2015/05/06 22:03   >>

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今日、原発利権にあやかる者たちは、その利権を維持せんと必死なのだ。このため、売文屋を用いて、原発推進にこそ正義があるかのごとく詭弁を弄している節がある。結局、そこに共感するのは、同じような利己的性質を宿し、現実生活に不満を抱えた人々でしかないのかも知れない。その性質ゆえ、目先の金を優先させることが将来の損失を招き、それによって、さらに多くの人々の生活と命とが奪われていくことに目が届かないわけである。彼らにとって大事なのは、ただ単に己の利益だけなのだ。

政策を論ずる場合、常に短期的な視点と長期的な視点をもって、どちらがより多くの利益を生むのかを考えねばならない。なぜなら、利益の喪失は、即、人々の生活と命とを同時に奪い去るからだ。もとより金と生活と命は不可分なのである。しかしながら、ある利益を優先させれば、別の立場の利益が損なわれるのが世の常であり、だからこそ、最大多数の最大幸福を目的とせねばならない。原発を稼働させる利益と、リスクの不公平性、並びに将来的な損失の多寡に鑑みる限り、何を犠牲にすべきか、自ずと選択は限られてくる。

実のところ、生命は皆、本質的に利己的性質を備えている。これはリチャード・ドーキンス博士の「利己的な遺伝子」に詳述されているが、果たしてそれを行動原理に据え置くことが、我々にとって正しい選択となり得るのだろうか。自然界における種の繁栄は、弱肉強食ではなく、適者生存による。中でも、人類は競争しながらも共働と協調によって個としての脆弱性を補い、種を繁栄せしめてきた特徴を有している。

即ち、互いが適度に利己的であると同時に利他的であることによって、生物学的な成功を収めてきたわけである。ゆえに、節度を欠いた利己的政策は、共同体の瓦解という衰退を招かずにはおかない。発電のメリットとリスクが著しく不公平な原発は、利己的性質の権化ということができるのだ。こうしたエゴの権化との決別なくして、人間社会の新たなる飛躍は到底望めぬことだろう。原子力と心中するか、それとも原子力との決別によって新たな発展を遂げるのか、人類全体として、重要な選択が迫られているのかもしれない。

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