テーマ:整形外科

<無意識の刺激>

■推論 筋肉が弛緩不全を起こし、その状態が持続することで整形外科の病気を発症するという理屈を説きはじめた頃、弛緩不全にいたる原因について、頻回の酷使による疲労性と、逆に長時間同一姿勢を継続することで生じる廃用性があると考え、慢性的な脱水や寒冷刺激、あるいは精神的ストレスや喫煙習慣が、その状況に拍車をかけるものと推論していた。 ■…
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<Medical Dynamic Stretchingの実際⑨足関節と趾>

■予防と治療を兼ねるMDS Medical Dynamic Stretchingを治療に用い始めて7年余り。子供の骨端症、アスリートのスポーツ障害、成人の変形性関節症と、年齢を問わず、また、疲労性、廃用性の別なく、それらの治療においてMDSには明確な効果を認めることができた。この事実が、とりもなおさず整形外科の慢性疾患は、おしなべて筋…
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<症例提示③>

24歳女性 事務職  S)1週間前から背部痛あり、徐々に増悪してきたため当院受診。 O)胸椎部の棘突起直上に痛みがあり、圧痛並びに叩打痛を認めた。 上体前屈で疼痛増強。 第一肋間に圧痛を認めたが全身の圧痛は軽微。 腸腰筋に筋硬直を認めるが圧痛無し。 仕事で長時間座位を続ける。 体重51㎏。水分摂取は1~1.5&#8…
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<症例提示②>

70歳女性 無職 高血圧症にて近医通院中。 S)10年以上慢性的に腰痛があるが、6週間前から誘因なく腰痛及び右臀部痛が増強し当院受診。 両手指に変形があり、変形性CM関節症、ヘバーデン結節、ブシャール結節にて大学病院通院加療中。 O)初診時、第一肋間に著明な圧痛。全身に線維筋痛症の診断基準を満たす圧痛を認めた。 体重48…
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<症例提示①>

29歳女性 調理師 前医の紹介で当院受診。 S)五か月前より右上肢全体に痛みとしびれがあり、前医を受診するも症状は悪化傾向。 症状増悪時は箸が使えないほど右手に震えが生じる。 ADL: 鍋が持てない。箸の扱いに支障が出る。 O)初診時、右上肢に明らかな腱反射の異常や病的反射を認めず、上腕、及び前腕筋には圧痛と硬直あり。…
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<どうして線維筋痛症は難病になったのか>

■整形外科学の過ち 線維筋痛症は単純に慢性的な脱水で起こる全身の筋肉に生じた弛緩不全に他ならないというのに、何故難病となってしまったのかといえば、これはある意味、整形外科学の責任だということができなくもない。 現在、整形外科領域における変形性関節症は、いずれも筋力低下によって起こるといわれ、どこそこの関節痛には、どこそこを鍛えよ、と…
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<水分摂取の重要性>

■口渇感という幻 通常、人体は脱水状態に陥らないため、口渇中枢と呼ばれる脳の働きによって口渇感という幻をつくりだす。しかし、幼少期はその機能が未熟であるためか、体が脱水に傾いていても、さほど口渇感を覚えない場合がある。同様に、肉体の老化に伴い、口渇中枢の機能が衰退することで口渇感が不足し、十分な水分摂取を怠ってしまうようになる。男女と…
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<トミー・ジョン手術は必要なのか>

■画像所見は原因にあらず メジャーで活躍する大谷選手が肘関節の内側側副靭帯損傷のため、トミー・ジョン手術を受けるのだという。しかしながら、MRIで内側側副靭帯にいくらか所見があるからといって、それが症状の原因だとは限らない。画像所見は本当の原因ではなく、引き起こされた結果の一つに過ぎない場合も多いからだ。 ■原因は前腕屈筋群の弛…
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<診断材料としてのMDS>

■疾患の理解 Medical Dynamic Stretchingを施行するようになって、これまで原因不明と言われていた種々の整形外科疾患に対する理解が深まった。医学は概ねそれらを弁別することを専らとする学問であるが、ここでは逆に、ばらばらに考えられていた病気の共通項を整理してみる。 ■筋肉それ自体の圧迫を受けて起こるもの ま…
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<整形内科学のすすめ>

■外科医の勘違い 筆者がMedical Dynamic Stretchingの理論やテクニックについて、同業者である整形外科医に話をすると、「医者が柔道整復師や理学療法士の真似をするのか」と、驚き呆れられることがしばしばある。それは主に注射や手術といった侵襲的な治療を行うのが医者の仕事であると思い込んでいる人たちからであるが、本来、患…
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<Medical Dynamic Stretchingの実際⑧救済>

■引退したアスリートの危機 問診票で患者のスポーツ歴を調べるようになって、過去にアスリートとしての経験が濃密な患者程、引退後に急激な身体的不調を患っている傾向が強いということに気づかされた。おそらく、引退によって急速な神経伝達機能の低下を来し、アスリートとして築き上げた強靭な筋肉が弛緩不全を生じて、通常人よりも過大な負荷が骨格に加わる…
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<Medical Dynamic Stretchingの実際⑦注意点>

■本当の治療とは 近年、インターネット上では柔道整復師たちが異口同音に、筋力強化が治療法として間違っていることを堂々と宣言し始めている。彼らは整形外科学に染まっていないので、自分たちの実感に基づいて筋力強化が間違っていることを悟ったのだろう。まじめに治療家として研鑽を積んでいれば、気づいて当然の話。本当は筋力強化ではなく、筋肉の弛緩を…
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<Medical Dynamic Stretchingの実際⑥頸椎>

■フローズン・ネックの治し方 ある朝突然、起床時から首の痛みで頸椎が可動域を失い、借金があるわけでもないのに首が回らなくなってしまう病気がある。小児の場合、リンパ節炎を原因とする炎症性斜頸であることも考えられるが、成人の場合、ストレート・ネックや後弯の重症化によって生じている場合が多い。それはフローズン・ネックとでも呼ぶべき頚椎の硬直…
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<Medical Dynamic Stretchingの実際⑤前腕>

■へバーデン結節の治療 ある病気で、手の外科の専門医から大学病院を紹介された挙句、そこでも装具を渡されただけで、歳のせいだから仕方がないと諦めるように言われた患者が当院を受診してきた。患者の病名はへバーデン結節。手指の遠位指節間関節に生じる変形性関節症だ。一般的には女性に多い変形性関節症なので、女性ホルモンが関係しているだとかなんとか…
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<Medical Dynamic Stretchingの実際④肩>

■予防手段としてのMDS これまで治療法として紹介してきたMDSであるが、筋肉に生じた弛緩不全を解消するという効果に鑑みれば、MDSは怪我や病気の予防法としても効果が高いということが示唆される。実のところ、スポーツ選手が患う肩腱板損傷や膝前十字靭帯損傷、あるいは半月板損傷は、単なる不運によってもたらされているのではない。怪我に至るお決…
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<Medical Dynamic Stretchingの実際③功罪>

■筋力強化が治療になるのか ここまでMDSの効用と筋力強化の弊害について論じてきたが、脱力が肝心だ、などと言ってみたところで、なかなか理解が得られぬ相手も多いに違いない。多分、その急先鋒は同業者である整形外科医だ。実際、筋力強化を目的とした現行の運動療法でも、それなりの治療効果が認められるからだ。ここでは、何故、既存の運動療法が筋力強…
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<Medical Dynamic Stretchingの実際②膝と腰>

■ダイナミック・ストレッチとMDSの違い 現在、ダイナミック・ストレッチはスポーツ前の準備体操のような位置づけにあって、医療現場でそれほど用いられているわけではない。なぜ、この方法に筋肉に対する弛緩作用があるかといえば、それは筋肉の収縮と弛緩とをコントロールする神経伝達機能の活性化が促されることによると考えられる。例えば、肘関節の屈曲…
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<Medical Dynamic Stretchingの実際①序論>

■既成概念を疑え 一般的に整形外科医は、変形性関節症の予防や治療の方法として筋力強化を推奨している。「関節周囲の筋力強化で、関節の運動を力学的に安定に保つことができるから」というのが、その主な理由である。これは、筋力低下と変形性関節症とは互いに関わりが深い(相関係数が高い)ということが学術的に証明されているため、まかり通っている理屈で…
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<膝痛に大腿四頭筋訓練の摩訶不思議>

■患者を量産する大腿四頭筋訓練 これまで<エビデンスのない話>で述べてきたように、変形性膝関節症の直接原因は、膝関節をまたいでいる大腿筋群や下腿筋群の弛緩不全に相違ないと考えられる。よって、大腿四頭筋に負荷を与える訓練で、治療上、逆効果となるケースが生じても何ら不思議はない。実際、外来ではテレビに出演した著明な整形外科医の指導するスク…
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<線維筋痛症の予防と治療>

■線維筋痛症の正体 近年、有名アナウンサーの自殺によって、線維筋痛症という難病が巷でも広く認知されるようになった。この病気、一般的に診断が難しく、原因も不明で治療困難とされているのだが、これまで<エビデンスのない話>で論じてきた筋肉の慢性弛緩不全という概念で以って理解を試みれば、さほど難しい病気とは言えないかも知れない。町医者の素朴な…
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<痛い教師>

先日、ある女子高校生が学校体育の授業中に足関節を捻挫して外来を受診した。聞けばバレーボール中の怪我であるとのこと。視診では足関節の腫脹が著明で、骨折か重度の靭帯損傷が疑われ、ギプス固定は免れ得ないと思われた。 「ひょっとするとギプスが必要になるかも知れませんが、まずはレントゲンを撮ってみましょう。」こう伝えると、付き添いの母親から意外…
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<エビデンスのない話・アフター>

■Medical Dynamic Stretchingという治療の効果 整形外科領域の慢性疾患の大半は、特定の筋肉の弛緩不全によって生じるということを論じた<エビデンスのない話>を最初に著してから二年以上の月日が経過した。当初、その内容には筆者自らも半信半疑の部分が少なからずあり、曖昧な表現でお茶を濁していた箇所もあった。しかし、ここ…
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<腰痛と生活習慣>

■腰痛の8割以上が原因不明という事実 脊椎外科のシンポジウムに参加して驚かされたのは、非特異的腰痛(原因のよくわからない腰痛)は腰痛患者全体の85パーセントにまで達するという報告のあったことだ。とすれば、整形外科医が日常で診る腰痛患者の半数以上は原因が定まらぬまま、適当に薬剤が処方され、やり過ごされていることになるわけだ。それでも軽症…
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<アスリートの救済③膝痛>

■腸腰筋の異常が大腿筋群に異常をもたらす 既に述べたように、腸腰筋に慢性疲労から生じる弛緩不全を抱えている場合、股関節の伸展位を十分にとることができなくなってしまうため、立位では股関節、及び膝関節で、わずかな屈曲位をとらざるを得なくなる。この結果、ハムストリングスや大腿四頭筋に継続的な負担が強いられることで、それらにも腸腰筋同様の弛緩…
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<アスリートの救済②腰痛>

■腸腰筋の疲労が腰痛の原因 アスリートが慢性的に抱える腰痛は、その大多数が腸腰筋と呼ばれる筋肉の疲労によって引き起こされていると言ってよいだろう。それは主に大腰筋と腸骨筋でできており、前者は腰椎横突起から起こり、股関節をまたいで大腿骨の小転子に停止する大きな筋肉で、後者は腸骨の内面から起こり、同じく股関節をまたいで大腿骨の小転子に停止…
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<アスリートの救済①序論>

■スポーツ障害の予防 スポーツ界で活躍し、脚光を浴びるようになった選手が、その絶頂期に故障して第一線を退くのは、スポーツ界にとって重大な損失である。のみならず、故障さえしなければ、将来トップアスリートとして名を馳せる可能性を宿している少年少女たちが、訓練途上のつまらない怪我でその道を閉ざされてしまうのも同じことだ。この意味で、故障を予…
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<エビデンスのない話⑪おまけ>

■関節の捻髪音 時々、患者から関節を動かす際に生じる音の原因を尋ねられることがある。これも、キー・マッスルの弛緩不全という概念がありさえすれば、それに答えるのは容易だ。弛緩不全に陥った筋肉の起始、停止間に横たわる関節では、その軸圧が高じるために、関節軟骨同士が押し付けあって、ある種の結合を生じていると考えられるが、その結合が解かれる際…
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<エビデンスのない話⑩終わりに>

■町医者の実感 既知の見解もいくらか含まれてはいるが、本稿は概ね町医者の診療経験と素朴な実感のみに基づいた論考である。その内容は既に専門化された複数の領域にまたがる提言であるため、本稿の全体像を一度に公の舞台で報告する機会はないかも知れない。しかしながら、そこに一抹の理が宿るなら、将来、これまでの整形外科の保存療法のいくつかは変更を余…
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<エビデンスのない話⑨下肢の疾患>

■小児における股関節疾患の原因 股関節に軸圧を加えるキー・マッスルは、腸腰筋以外にも大中小の臀筋や、梨状筋、大腿直筋などがある。それらの弛緩不全が幼少期の骨格に作用することで生じる疾患としては、単純性股関節炎を挙げることができるかもしれない。また、股関節に軸圧を加える筋肉が弛緩不全を呈している状況では、高所から飛び降りるなどの外力によ…
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<エビデンスのない話⑧上肢の疾患>

■反復性の牽引ではなく、持続的な牽引が原因 これまでの理屈から、上腕骨外側上顆炎、あるいは内側上顆炎は、その名から明らかなように、上腕骨外側上顆、内側上顆を各々起始部とする筋肉群の弛緩不全が原因の疾患であるといえるだろう。それらの慢性的な弛緩不全に伴う持続的な筋収縮が牽引負荷となって、同部に炎症を生ぜしめているだけの話だ。 病初期で…
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