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zoom RSS <線維筋痛症を患う方々へ>

<<   作成日時 : 2019/01/06 17:20   >>

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思い当れば今すぐ水分摂取を
筆者の論考をご覧になって、ご自身の発症に思い当たる方々が少なからずおられるはずです。実際、筆者の外来では、線維筋痛症の診断基準を満たす患者さんの全てで、この慢性脱水状態が当てはまり、水分摂取の継続を促すだけで治癒に至ります。勿論、例外はあるかもしれませんが、寧ろ、そうした例外は線維筋痛症とは別の病気である可能性も考えられます。
もし、慢性脱水に心当たりがあれば、今すぐに水分摂取を心がけていただくだけで、数日後には治癒に至る可能性があります。現在、線維筋痛症を診ている医師は、自己免疫疾患を専門としている内科医であり、彼らもまた筋肉の慢性弛緩不全や慢性脱水という概念を知らず、病気に対する追究のアプローチにおいて的を外している恐れがあります。それ故、彼らにできるのは、せいぜい、各種症状に対して新薬を試すことぐらいなのです。
けれども、原因不明で治らないと思われている病気であっても、案外素朴な原因で起こっているものであり、頭の良い医者が、簡単なことを難しく考えすぎているだけかもしれません。

原因は一つ
疾患において原因が諸説あると医者が患者に言う際、その医者自身、原因に見当がつかないから、そのような説明が行われるのが通例です。ある程度治療経験があれば、独自の見解があってしかるべきなのです。そもそも、諸説あるというのであれば、医者の目の前にいる患者が、どの説に該当するかをいうのが本来の医者の仕事のはずです。患者の生活をつぶさに問い詰め、どの説が当てはまるかを特定して治療が行われるのであれば、患者は何も不安に思う必要がないでしょう。

線維筋痛症を見逃す整形外科医
ところが、皆様がこれまで受けてこられた治療はどうであったでしょうか。そして、今はどのような状態なのでしょうか。これまで筆者が診療にあたった患者のうち、線維筋痛症の診断基準を満たす患者で難治性だったのはほんの数例。そのいずれも発症後の経過が長く、心療内科領域の治療が長期間にわたって施されてしまっていたケースでした。その一方、他院で線維筋痛症と診断された症例も含め、残る全ての症例で水分摂取と筋肉を弛緩させる独自のテクニックだけで、ほぼ一週間以内に治癒せしめることができました。線維筋痛症患者は顎関節症だけでなく、急性腰痛症や頚椎症で発症する場合も多々あるので、整形外科医は自ずと線維筋痛症患者に遭遇する機会が多くなるのです。ただ、多くの整形外科医は線維筋痛症の診断基準をいちいち患者に確認していないので、見逃されている場合が少なくないのも事実です。

本当は治療にお金がかからない線維筋痛症
筆者の場合、患者に対しては、まず慢性脱水があるか否かを診断するところから診療を始めます。治療薬に関しても他の医師に比べて鎮痛薬の類をほとんど用いることがありません。痛みは肉体が発する警報であり、原因を取り除くことができさえすれば、やがては落ち着くものであるからです。筋肉が弛緩不全を起こす原因が各々個別に分かれるだけで、大多数は慢性脱水症が誘因となって線維筋痛症を発症するというのが筆者の持論で、治療の成果はあがっています。問題点はただ一つ。薬をほとんど使わない上に早く治ってしまうので、稼ぎにならないということだけです。

難治であることが医療サイドの収益となる
現在、線維筋痛症を治すと謳う治療家の多くは、独自の見解に基づいて治療法を提唱し、自らの営利活動につなげています。実際、難病は難病であればあるほど、治療家にとっては利益を上げることができるネタとなります。今や線維筋痛症はその名を冠する学会まで存在し、治療薬を売る製薬会社にサポートされている有様です。このような状況下では、本当に有用な考察であっても、黙殺されてしまう構造的な要因が存在するわけです。なぜなら、線維筋痛症は治らない病気であることが学会の権威を高め、医療サイドの収益につながるからです。

線維筋痛症は膠原病ではない
勿論、診療に携わる個々の医師の誠意に疑いの余地はありませんが、線維筋痛症は先天的な素因の不確かな病気で膠原病ではありえません。畑の違う医者がいくら治療と研究を試みても、宝を掘る場所が的外れなら、宝にたどり着くことはできません。筆者は自身の診療経験を知識として皆様と共有することが出来さえすれば、全てではないにせよ、かなり多くの線維筋痛症患者を救済できると確信しています。

町医者の確信
ただ、一介の町医者の確信ごときでは信ずるに足る根拠がない、権威ある医師の発言でなければ価値がないとご判断されるのでしたら、それはそれで結構です。但し、発言した内容については確信があるので、現在受けておられる治療で治癒に至らないならば是非一度試していただきたいと存じます。たとえ心療内科の治療が長期であっても、難治性であるというだけで、治る見込みがないというわけではありません。とりあえず適量の水分摂取を継続していただくだけですから、さほど皆様のご負担にはならないことでしょう。筋弛緩を促すテクニックはMedical Dynamic Stretchingと筆者が名付けた方法で、ここで詳細を公開しています。とはいえ、発症後早期でありさえすれば、そのテクニックを用いるまでもなく、適量の水分摂取に努めるだけで治癒してしまう場合が少なくないことをお伝えしておく次第です。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
線維筋痛症の治療方法で、水分摂取を継続するだけでも治癒するとのお話は成る程と思いました。おっしゃる様に慢性弛緩不全や慢性脱水からのアプローチで考えるのは良い方法ですね。目的地は同じであり、異なるルートで治療法を探索するのは合理的で科学的な方法論です。医療技術は日々に進歩しており、如何なる難病であっても必ずや治療方法が有ると思います。

大学病院の教授や医学会に君臨している権威ある方々は、地位や名誉に固執している人が多いと考えられます。そして新しい発想と治療方法はなかなか認める事は少ないかも知れませんね。しかし、日本医師会や日本整形外科学会の研究討論会に参加して発言したり、学術誌に論文を投稿して掲載して貰うようにする事も出来ます。多くの賛同者が得られれば社会で認められます。具体的な臨床データをたくさん記録して統計的手法で数値化して論文に纏める必要があります。

私は27年前に「化学ソフトウェア学会」で電子投稿・電子出版と言う論文を発表した事あります。ネット上で学術的な原稿を集めてネット上で製本と電子出版して、フロッピーディスク700枚を学会誌に添付した経験があります。会員は化学の専門家でコンピュータを使いこなせる、大学の教授・大学院生・企業の研究者達でした。恥ずかしながら小生より遙かに高度な専門知識を有している人ばかりでした。しかし、当時はインターネットも無い、電子投稿と言う概念も無い、未開の地に私が初めて足を踏み入れて実現した事です。

SHO様も一介の町医者と言うコンプレックスを排除して、日本の医学会と言う大きな組織に風穴を開けて見るのも面白いですね。「案ずるより産むが易し」と言う諺もあり、先ずは臨床データを集めて学術的な論文を作成するのが必要だと思います。
華の熟年
2019/01/14 12:21
熱のこもった御指南、本当にありがとうございます。小生にとって、片田舎の町医者であることはコンプレックスではなく、寧ろ誇りです。学位をとるのも面倒になって途中でやめてっしまったのですが、それは与えられたテーマの追究に意味を見出せず、言いたいことを無理やり正当化する統計的な手法に嫌気がさしたからでした。

そもそも、小生の主張はあまりに多岐にわたっており、報告するのに適した舞台がありません。現行の論文発表の舞台にそぐわないのです。かといって、テーマに分けて論じようとすれば、論考それ自体の価値を損なってしまいます。また、小生の主張は既存の考え方を真っ向から否定してしまうため、面倒な反論にさらされる可能性も高く、周囲に愚見を披露した経験から学会の反応も予想済みです。要するに、小生の主張の本当の価値を理解できる人は、同業者においては皆無に等しいといえます。
開業した身となっては、学会で発表する意欲もなければ、意味もありません。そこは学問のためというより、各々の医師が自らの学問的地位を確立するための舞台に過ぎないからです。故に、今更面倒ごとに首を突っ込む気にはなれません。

SHO
2019/01/14 17:12
それでも、こうして文字にして発信している理由は、より多くの理解者を得て、将来、少しでも人々の健康にとって好ましい状況が訪れることを期待しているからです。よって、小生の記事は患者に宛てたものであるのと同時に、後輩の整形外科医に宛てたメッセージでもあります。熟年様のように既成概念にとらわれない柔軟な思考力がなければ、理解することはできません。実際、患者より医師の方が理解できないという事例は多いですし、ネット情報で頭でっかちになっている患者からも、理解してもらうのが難しい場面があります(笑)。

おそらく、十年、二十年先、誰かが小生と同じ見解にたどり着いたとき、そのずっと以前にこういう論考が既に存在したことに気づけば、驚くことになるのでしょう。科学の進歩とは、往々にしてそういうものだと小生は思っています。
SHO
2019/01/14 17:12
もし、心ある医者が虚心坦懐に本稿の是非を確かめようとすれば、統計学的にもこれを支持する結果が得られると思います。ただ、それを発表すると、いろいろ面倒なことになる可能性についても折り紙付きではありますが。
SHO
2019/01/14 18:16

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