眠れぬ夜に思うこと(人と命の根源をたずねて)

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zoom RSS <整形内科学のすすめ>

<<   作成日時 : 2017/11/22 13:10   >>

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外科医の勘違い
筆者がMedical Dynamic Stretchingの理論やテクニックについて、同業者である整形外科医に話をすると、「医者が柔道整復師や理学療法士の真似をするのか」と、驚き呆れられることがしばしばある。それは主に注射や手術といった侵襲的な治療を行うのが医者の仕事であると思い込んでいる人たちからであるが、本来、患者にとって理想的な医者とは、自分の病気の根本原因をつきとめ、手術も注射も、そして内服薬さえも用いることなく治してくれる治療家のことではないだろうか。それらの治療はどれも、患者にとっては苦痛をともなうからだ。

治せない医者
昨今の報告でも明らかにされたように、整形外科医の治療に満足している患者の比率は、整形外科医が思っているほど高くはない。それは整形外科医が症状の軽重で患者を分別し、軽症患者に対する扱いを粗雑にしているからだ。その結果、整形外科を受診した患者の多くが治っておらず、代替医療に逃れているのである。そうなる理由は、筋肉の慢性的な弛緩不全が病気の原因になるという洞察が整形外科学に欠落しており、外科医が、起こってしまった結果をどう扱うかばかりに傾注して、病気の原因に対する追究を疎かにしているからだ。この意味で、整形内科学の発展こそ急務だといえるだろう。

生活の中に病因あり
実際、昨今の目新しい治療の多くもまた、大抵、それらがどうして奏功するのかという細かい理屈は後回しにされている。だから、しなくてもよい注射や手術が横行し、治療は混迷を深めているのが現状だ。
病気の原因のほとんどは患者の生活の中にあるのであって、画像所見や血液生化学所見といった検査データの中にあるのではない。ゆえに、患者の生活をみようとしない医者は、一時的に病気を治すことはできても、患者を救うことはできない。患者の生活の仔細を問い詰めなければ、病気の原因はわからない。原因がわかっていないのに薬を処方し、注射を打ち、果ては必要のない手術を行う医者は詐欺師と変わりがない。今日、線維筋痛症が何故難病であるかといえば、それは医者が患者の肉体と生活をみようとせず、検査で患者をみようとするからだ。もし、患者の身体に触り、その生活をつぶさにみるならば、そのほとんどが慢性的に生じた筋組織内脱水に付随した全身の筋肉の弛緩不全であることに気づけるはずだ。

最良の医者とは
病気の原因を考えない外科医は、いずれ自らも整形外科の怪我や病気を患うことになるだろう。そして、それを歳のせいだから仕方がないと思って諦めていると、やがては手術を必要とする程に悪化していくことになる。そのとき初めて、本当にありがたい医者とはどういうものかを考えることになるのかも知れない。侵襲を加える治療が医者の仕事ではないのだ。患者にとって最良の医者とは、病気を治す医者ではなく、病気にならずにすむ方法を提案してくれる医者なのである。

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