眠れぬ夜に思うこと(人と命の根源をたずねて)

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zoom RSS <鼻出血と放射線>

<<   作成日時 : 2014/05/14 08:28   >>

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西尾正道北海道がんセンター名誉院長の見解

<引用開始>
『基本的には放射線の影響は被ばくした面積や体積によって異なります。セシウムの微粒子(実際には光子ですが)は呼吸と経口により、口腔粘膜・鼻腔粘膜・咽頭粘膜の他に気管粘膜や食道粘膜にも影響を与えますが、
粘膜の粘液に付着してとどまるため、こうした広範な被ばくの場合は低線量でも症状が出ても不思議ではありません。
その一つの症状として、粘膜の易刺激性が高まり、 のどの痛みとか鼻血があります。鼻血は出血点がはっきりしないタイプで にじみ出るような出血のタイプとなります。こうした被ばくでは特に一過性に放射線が突き抜けるだけでなく、 粘膜に付着するため、比較的影響が強くなると考えられます。鼻血は低い線量でも広範な粘膜が被ばくした場合は出ても不思議ではありません。 放射線治療をしていない先生には全くこの感覚は分からないでしょう。
線量だけではないのです。 被ばくした範囲が大きく関与します。私は放射線の影響だと答えています。子どもの場合は鼻腔内のキーゼルバッハという場所で、よく鼻血がでる場所がありますので、鼻腔の何処から出ているのかを診察すればわかることがあります。御用学者は鼻腔を診察したことがないでしょうし、診察もできないので、一般論の線量だけでしかものが言えないのです。』
西尾拝
<引用終了>

世間を騒がせている問題だが、美味しんぼの原作者に非難が集まるのは筋違いだという気がする。鼻出血と放射線との間に上記のごとき考察が存在するなら、マスコミに煽られるがままに原作者を批判する行為もまた愚かと言わざるを得ない。

世の中、科学的根拠があれば必ず正しいかというと、そういうものではなく、科学的根拠がなければ間違っているかというと、そういうものでもない。
実際、今ある科学的事実なるものは短期間で覆ることがあるし、今は根拠がなくとも後々明らかにされる科学的事実も沢山あるのだ。
確かに、今回のケースで作者側の主張には目下、明確な科学的根拠はなさそうだが、しかし、証言者が実在する以上、そのような健康被害を訴えている人もいるという事実には反していないはずである。となれば、原作者の主張を根も葉もない迷惑発言だと直ちに決めつけて断罪するのが賢明な態度であるとは言い難いのではないだろうか。無論、経済的損失という形で実害を被った当事者が作者に対して配慮を欠いた表現だと不服を申し立てるのはもっともなことだが、関係の希薄な第三者が義憤に駆られ、マスコミの尻馬に乗って個人を攻撃して憚らないのは公正な態度ではない。

もとより、何かを守ろうと正義を振りかざせば、結果的にその正義によって別の誰かが傷つくことになってしまう。あちらを立てればこちらが立たず、何かを主張する際、あらゆる立場の人に配慮して物を言うことなど、土台不可能なことだ。
ゆえに、正義を振りかざすにはそれなりの覚悟が要るのである。けれども、相手にいくらその覚悟があるからといって、マスコミからもたらされた限られた情報だけで不用意に相手を批判してのけるのはいかがなものだろう。特に、皆も騒いでいるからという“時の気分”で以って多数派の意見に属して個人を攻撃するのは、決して褒められたことではない。

誤解のないよう付け加えておくが、これは批判することそれ自体が悪いと言っているのではない。作者に一定の配慮が欠けていたという指摘はあって良いだろうし、実際、作者の主張は本当に的外れかも知れない。けれども、自らが直接損害を被ったわけでもないのに、正義漢面して我先に批判の大合唱に加わるのは、愚かな群集心理のなせる業でしかないことだろう。いずれにせよ、福島の惨状を招いた元凶が何であったかについて鑑みれば、作者批判に加わる政治家たちの主張もまた空虚とならざるを得ない。

実のところ、原発が運用されることで利益を得る方々にとっては、相手が誰であれ、福島の危険をあらためて強調されるのは大変厄介な話となる。ゆえに、その方々にとっては作者の発言が科学的根拠を持つかどうかなどどうでも良く、とにかくそういう話は潰してしまいたくて仕方がないわけだ。となれば、そのためには作者に対して“福島の風評被害を煽った極悪人”のレッテルを貼って攻撃をしかけるのが一番手っ取り早い。ゆえに、事実がどうであるかを静観するのでなく、一方的に批判的な論調をとる人々には、そういう手合いが多いといえるのではないだろうか。

また、そうした輩にとっては汚染状況の評価に関しても、原発事故が起こってしまったとて大した被害にはならないという論調を推し進めた方が自分たちの利益につながるので、その種の主張に走りがちである。もともと、そちら側の人々は世論操作に長けており、ネット上でも同一人物が複数の名を騙って世論をミスリードしていくことさえあるようだ。
要するにやり方が卑怯なわけだが、彼らにとっては己の利益を守るというご立派な正義を貫いているので、それも正当化されてしまうのだろう。
けれども、そのような「目的のためなら手段を選ばず」という退廃を受け入れた人々は、やはり愚人であるとのそしりを免れることはできまい。

最後に強調しておきたいのは、福島の惨状を招いた元凶はあくまで原発であり、その原発を推進してきたのは我々の心の内に巣食う利己心であるということだ。そして、この相対世界においては節度を失った利己心こそ悪だといえるだろう。

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