眠れぬ夜に思うこと−人と命の根源をたずねて−

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zoom RSS 続編No.21<意識の進化>

<<   作成日時 : 2005/03/25 06:55   >>

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前作「眠れぬ夜に思うこと」で、私は理性のうちに神の視点を見出して論考してみた。しかし、本作では新たな視点を加えて、人の意識と認識力について迫ってみたい。

我々の肉体が進化論に従って発達してきたのだとすれば、当然、そこには意識の進化も伴っているはずである。転生意識の主体が織り成す進化。これこそが、霊的進化だ。
原初、我々の意識は単なる物質としての静的意識から、生命誕生とともに動的意識を獲得したといえるだろう。この動的意識は、長きにわたって肉体の生命維持やDNAの繁栄を支えるために必要な内的印象に支配されてきた。この内的印象とは、空腹を満たすための欲求や怪我の痛み、あるいは生殖に対する本能全般を指す。
それら内的印象によって支配された行動規範に沿って生命活動を営むうち、最も効率の良い行動規範を得るに至る。これが、世にいう遺伝的アルゴリズムに従う進化である。遺伝的アルゴリズムとは、複数の経路から、経験に基づいて最適の経路を獲得する仕組みのことである。
こうした内的印象は、感情へと発展する。それは、生命が物事を認識するために手にした最初の判断基準といえるだろう。好きか嫌いかによって敵か味方かを識別する最も原始的な価値基準であり、これが感性の始まりである。しかしながら、この感性を判断基準として用いる場合、最も効率の良い行動規範を得るためには経験が必要となる。経験を重ねながら生命維持に最適な行動規範を得るわけだが、この過程では論理的思考が存在するわけではない。そこには経験から得られた悟りがあるだけだ。それが悟性の原初の姿であると私は考える。

以上より、生命が最初に手にした神の視点は、感性であり、次に悟性であったということができる。
しかし、悟性は個々の経験の質が大きく影響するため、個体数の増加とともに多様化し、集団での共同社会を営む上では、その対立が争いのもとを生み出すようになる。
最も身近な例は信仰の対立にこれを見出すことができるだろう。
もっとも、悟性の対立を生み出す傍ら、共同体の運営を円滑にして別の共同体との争いを優位にするため、我々は言語の獲得によって、論理的思考を発達させるようになってきた。論理的思考は我々に知性の発達を促し、共同体同士の争いを勝ち抜くのに好条件となる。
こうして、知性のより発達した共同体が優位に子孫を残して繁栄する一方、この知性は、個々の悟性が反目して共同体が瓦解するのを防ぐため、感情の影響を排した客観的論理の構築を行う必要に迫られた。結果、我々は理性を手にすることになったといえるだろう。よって、本能から出発して発達してきた我々の意識からみれば、最も神に近い視点とは理性であるということになる。
けれども、本当の神の視点とは、理性の営みの中だけにあるのではなく、感性の働きに負う悟性と、知性の働きに負う理性の両方を包含した叡智に由来するものであるはずだ。これを、私は智性と定義する。

ではここで、なぜ我々には進化が必要であるのかを考えてみる。
これは神の意志であるからに他ならないのだが、それはまた、なぜ神が進化を意図するのかという問いに還元されることでもある。
創造のプロセスに進化が採用された理由とは、エネルギー効率にあるのではないだろうか。
前進後退、両面の性質をみせる進化の過程は、一見、無駄が多いようには見えても、実は最も効率のよい創造のシステムであるといえる。
というのも、意識や生命の複雑な多様性や、それを育む精緻な外的環境を創造するのには、簡単な法則だけで自ずと進化するようなシステムである方が、いきなり現在のような複雑なシステムを創造するより、手間と無駄が少なくてすむはずだからだ。
このために、物事は遺伝的アルゴリズムに従う進化の道筋を辿ると解釈されよう。
進化とは神化であり、神が己を表現するための、最も効率のよい方法であるといえるのだ。

現在、理性と悟性の相互補完が破綻しているために、我々の意識の進化は行き詰まり、叡智を見失っているように思われる。
しかしながら、理性と悟性の統合という形で、また一つ、新たなる進化の局面が到来したのかもしれない。
本編では、こうした智性の再構築を意図してみたい。

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